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ちょっと怖いウィルスのお話

新型インフルエンザが日本に上陸して、ついに国内感染が始まってしまったので、ちょっとウィルスのコトを。

先日、かかりつけのお医者さんとお話していて、メキシコのインフルエンザの話になりました。「人間が鳥だ鳥だって準備していたら、ウィルスもたいしたもんで、違うルートから出てきた。奴らの戦略はすごいよ」とおっしゃっていた。

もやしもんみたいに、ウィルスが「おい、おいら達はしばらく大人しくしてるから、おまえら先に行ってくれば?」、「じゃあひと暴れしてくるよ〜」みたいに想像してしまったのだけど、実態もそんなかも・・・って思わざるを得ない本を読みました。

根路銘国昭さんの「出番を待つ怪物ウィルス」って本です。

著者の根路銘さんはインフルエンザの流行の予測を立てたりする、WHOのインフルエンザ・呼吸器ウィルス協力センター長をされた日本のウィルス研究の第一人者です。WHOと喧嘩して勝った男だったりもします。

本の中にも、今、ニュースで度々見かけるWHO会長チャン女史や、事務局長補代理フクダ氏が登場し、鳥インフルエンザやSARSでのWHOや世界の研究施設のこぼれ話や、ウィルスが意思を持って人類に危害を加えているのではないかと疑いたくなるような話しもでてきます。

特に、根絶されたはずの天然痘や凶悪なエボラ出血熱は脅威的です。これらのウィルスも全世界的に流行しないとは言い切れません。特に今は飛行機などに乗ってウィルスが旅をしたり、実験動物に過剰なストレスを与えることで、今まで未発見だったウィルスが暴れだしたりすることもあり得ますし、蚊がウィルスを媒介することから、温暖化による生態系の変化も念頭に入れなければならず、人間社会の生産性優先の開発がウィルスの発現と流行のきっかけになっているようにも見えます。

ウィルスっていうのは、生物と無生物の中間って言われていて、宿主にとりついて増殖したり、共生したりしています。宿主が死んでしまうとウィルスには都合が悪いはずなのに、時に、宿主を殺してしまうこともあり、まだまだ謎が多いようです。

根路銘氏は細菌を食べるバクテリオファージ・ウィルスを観察して、ウィルスは生物なのではないかと思ったと書いています。

バクテリオファージ・ウィルスというと「動物のお医者さん」の2巻で菱沼さんがクラミジアの研究のために大腸菌を増やそうとするとどこからともなくファージが現れて大腸菌が絶滅してしまうと説明する下りで、キューピーさんのように描かれたファージが暴れている姿を思い出してしまうのだけど、このファージ、自然界では大人しくしているのに、研究室の中で紫外線照射などのストレスを与えると、途端に狂暴になるそうです。

長くなったので、また次回。

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