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根路銘さんのウィルス消毒薬

新型インフルエンザが関西方面でどんどん拡散しています。全国に広がるのも時間の問題だと思いますが、昨日のブログでもお名前を出した根路銘国昭さんが、インフルエンザ消毒薬を開発したという記事がありました。

沖縄自生のセンダンとハンノキから抽出された成分を使うそうで、薬草魔女見習いとしてはとっても興味深い内容です。アロマテラピーにも抗ウィルス作用のある成分が入っている精油はあるのですが、根路銘さんの開発した消毒薬はウィルスを「死滅」させる作用があるそうです。先月末に特許を取得され、今年中には製品化もされるとか。。。興味津々です。

死滅させるには、ウィルスがどうなっているのか知った方がいいかなって思うので、まずは構造を。

普通の生物はDNAとRNAを両方持っていますが、ウィルスはDNAかRNAどちらか一方の核酸しか持っていません。その核酸をカプシドっていうたんぱく質で包み、その廻りにエンベロープっていう膜があるだけの簡単な構造をしています。こんな簡単な構造ですから、ウィルスは自分で動きまわったり、エネルギーなどを合成して自分を複製していくことが出来ません。そこで、誰かに寄生して活動をします。さまざまな議論があるようですが、細胞を持たないので非生物。。。ちょっと神秘的な存在です。

エイズや白血病ウィルスのようなレトロウィルスの場合には、宿主に入り込む機会が出来た時には、自分が栄養だったりホルモンだったりと違うモノであるかのように振舞って細胞を騙し、勝手に動物やヒトの細胞を乗っとります。そしてたんぱく質を合成したり、自分のコピーをするのに必要なタンパク質を宿主に作らせて、自分のコピーを作成、それを拡散させるのも宿主に依存します。

その他のウィルスは宿主を乗っ取ることはしないで、誰かに感染→抗体産生→排除されるを繰り返し、誰かがどこかで感染している状態を作っているようです。鳥インフルエンザの場合は、鳥には症状を出さずに仲良く鳥と共生したりしているようです。

また、帯状疱疹や水疱瘡を起こさせるヘルペスウィルスは、一回感染すると免疫系の力が及ばない神経などに潜んで、体力が落ちるとむくむく出てきたりします。普段は悪さをしないので、ヘルペスや帯状疱疹や関連する神経痛が出たら「あー、体力おちてるかも」って軽く思うのがストレスたまんないかもです。

で、エンベロープという膜があるウィルスは、エンベロープを使って宿主のレセプター(細胞の鍵穴みたいなもの)にくっ ついて侵入したり、免疫などの防御機能をすりぬける機能をもっているものもあるようです。ただ、エンベロープがは脂質が主な成分なので、エタノールや有機 溶媒や石鹸なんかで破壊出来ます。そのため、エンベロープ持ちのウィルスの方が簡単に破壊できるとのいこと。

このエンベロープを破壊してしまうのが、一番楽そうです。根路銘さんのウィルス消毒薬は空気清浄機みたいなモノで空気中に拡散させるようなので、エンベロープを破壊するような芳香化学物質がハンノキやセンダンに含まれているのかもしれません。

「マウス実験では、抽出液を50分の1に希釈してスプレーし、ウイルスを感染させて10日間観察した結果、スプレーしていないマウスは出血性肺炎を 発症して死んだのに対し、スプレーされた方は発症しなかったという。」ということなので、マウスの免疫力も高める作用の成分も入っているのかもしれませ ん。どんな成分が入っているのかキニナル。。。

つづきはまた次回。。。

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