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2010年10月

かもすぞ

「もやしもん」っていうマンガが好きで、原作者の石川雅之さんの日記を時々拝見しています。「もやしもん」は菌が見える麹屋の息子の農大での生活を書いたマンガで、フジテレビでドラマ化されています。(地上波ではうちの地域は見れない。。。)

麹カビのアスペルギルス・オリゼーが可愛くて、オリゼーが居ると肌が白くなるかも♪って、お酒は飲めないので甘酒を麹から作ったりしてみている今日のこの頃。。。(麹カビの中にはアフラトキシンって毒を発生するオリゼーのそっくりさんのアスペルギルス・フラバスが居て、オリゼーも悪者にされちゃったことが・・・。)。

「もやしもん」とタイアップしたお酒がいくつか出ていて、その中の「かもすぞ」を何時か購入してみたいと思っていました。(飲めないけど、友達に飲んでもらって舐めてみたい。。。)

ところが、10月6日の石川さんの日記を読んでびっくりしました。「かもすぞ」を製造されている高垣酒造さんはいまはホームページも休止中。杜氏であり当主であられた方が、急にお亡くなりになったからとか。お酒造りは、生き物を相手にするお仕事。それを170年も続けておられることもスゴイと思うのですが、その火を絶やさないことがどんなに大変だろうかと・・・。

日本酒の消費量が10年で40%も落ち込んでいるとか。先日見たNHKのトラッドジャパンの「日本酒」を扱った回では、発砲する日本酒や飴色の古酒など、さまざまな工夫をしてヨーロッパにも日本酒を紹介しているとのことでした。

亡くなられた杜氏の奥様がもう一度、旦那様の残したお酒を復活させようと考えていらっしゃるとのこと。お酒は飲めないけど、日本酒を大切に作り続けているどの蔵も、蔭ながら応援したいな~と思いました。。。

ポアンカレ予想

アメリカのクレイ数学研究所が2000年に発表した、「これが証明できたら100万ドル♪」の7つの数学上の未解決問題ってのがあります。

  • ポアンカレ予想 (The Poincaré Conjecture)※解決済    
  • P≠NP予想 (P versus NP)    
  • ホッジ予想 (The Hodge Conjecture)    
  • リーマン予想 (The Riemann Hypothesis)    
  • ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題 (Yang-Mills Existence and Mass Gap)
  • ナビエ-ストークス方程式の解の存在と滑らかさ (Navier-Stokes Existence and Smoothness)    
  • バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想 (The Birch and Swinnerton-Dyer Conjecture)

数学はアレルギー出ちゃうので、何のことやら。。。なのですが、このうち、「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S^3に同相である。」っていうポアンカレ予想は、2002年ぐらいにロシア人数学者のグレゴリー・ペレルマン博士によって証明されました。予想したポアンカレさんも最終定理のフェルマーさんと同じくフランス人。。。

その特集番組「数学者はキノコ狩りの夢を見る ~ポアンカレ予想100年の格闘~」を見ました。ペレルマン博士はフィールズ賞を断ったり、各国の学者さん達が連絡を取ろうとしても連絡が取れないとか、クレイ研究所の懸賞金も受け取らなかったとか、お母さんの年金で生活をしているとかいろんな逸話のある人物だったので、とても興味があったのです。

肝心のポアンカレ予想については番組見ててもよく理解出来なくて。。。宇宙に長い縄をぐるっとさせて、引っ張った時に縄が戻ってきたら宇宙は丸いと言える、ひっかかったら丸くないっていうことを証明すればいいらしい・・・。多くの数学者はコーヒーカップもドーナッツも穴が一個だから同じ形っていうトポロジーの考え方で解こうとしていたのに、ペレルマンは得意な物理の知識を駆使し、幾何学的な考えで証明してみせたようです。

多くの数学者を悩ませ、その鍵を少しづつ見つけながら、最終的にペレルマン博士が証明してみせたこのポアンカレ予想。今は隠遁生活を送り、高校時代の恩師にまで会おうとしない様子と博士がキノコ狩りに現れるという森のことを伝えて番組は終わりました。

ただ、番組では伝えられなかったことが一つありました。各国の学者によって検証が済んだ頃に、中国系の丘成桐教授が編集する学術誌に、丘教授の弟子である広東省中山大学の朱熹平教授と米リーハイ大学の曹懐東教授が、あたかもポアンカレ予想を証明したかのような論文を掲載したのだそうです。この掲載について、「学術誌に発表」することが100万ドル獲得の条件の一つだからではないかとニューヨーカー誌が疑問を呈し、丘教授も批判されたようです。

ペレルマン博士はニューヨーカーの取材に「曹教授らが(証明に)何を付け加えたのかよく分からない。丘教授に怒っているわけではない。もっと悪いことをする人はいるから」と言ったとか。。。すっごく繊細な人なのかも。。高校時代はとっても明るい子供だったというのに、アメリカ留学中に何があったのかな。。。

NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影

完全なる証明

ノーベル化学賞

スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を、製薬や電子工業などで幅広く使われる化学合成の方法を開発した北海道大の鈴木章名誉教授(80)、米パデュー大の根岸英一特別教授(75)、米デラウェア大のリチャード・ヘック名誉教授(79)に贈ると発表しました。わ~。これで日本人のノーベル化学賞受賞者は7人です。

有機化合物で中心的な役割を果たす炭素は、L殻に4個の電子を持っているので、単体で安定してしまっている希ガスほどではないにしても、他の元素のように「電子欲しいよ~~」とか「この電子あげるよ!」とかってことがあまりなくて、「まー、別にもらってもいいし~、あげてもいいし~」ってな物質です。

それを触媒(使われる物質自体は変化しなくても、他の物質の反応を促進させちゃう。)を使うことで、バリバリ炭素と炭素をくっつけて、新薬、液晶テレビ、などなど有機化学の分野の発展に貢献した方達へノーベル賞。(あってるかな?)

報道ステーションでは、ベンゼン環の図が思いっきり間違っていて鈴木先生があきれていらっしゃったとのこと・・・。YoutubeにUPされているのを見たら、炭素が結合するどころか、有り得ない画像で解説していてびっくり。鈴木先生に指摘された後、さらに手描きの図が、1個はデカヒドロナフタレン?もう一個は、ソコじゃ結合しないって場所にお手てが。。。原子が無い場所からお手てが出ちゃうのは、serendipityとは言い難いかも。。。

化学技術分野を解説する時には、専門家をスタジオに呼ぶとかした方がいいと思います。。。鈴木先生も日本の化学分野の未来に不安を抱いたかも・・・。報道ステーションの解説が間違っているのは解ったものの、受賞した研究がどんなものなのか知りたかったので検索したらクロスカップリングについて解説されているブログを発見~。今回は速報のみだけど、さらに詳しいお話が書かれる予定みたいなので楽しみです。

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