生物

精油が貴重なワケ

アロマテラピーで使う精油は、ミントの場合には、腺鱗と頭状毛にある小さな「油胞」という袋の中にストックされています。植物はその成分を、敵から防御、香で昆虫を呼んで受粉、自らの傷の治療、水分保持(オイルで包んで)、エネルギーの貯蔵などに利用しています。

植物が作り出している「二次代謝物」である精油を人間も利用させてもらうために沢山の植物を採取して水蒸気で蒸留したり、柑橘類は圧搾で採取したり、ジャスミンなどの花を大量に採取できない加熱により香が変化してしまう植物は有機溶剤や脂などで香の成分を取り出します。(溶剤抽出した精油にはボトルのAbs.(アブソリュート)と書かれています。)

1Kgの精油を水蒸気で蒸留して抽出するのに、真性ラベンダー(ラベンダーアングスティフォリア)は160kgの花穂、ダマスクローズは4,000Kgもの花が必要になるので、精油はとても貴重です。特に他の植物を使ったホリスティックな療法家からはアロマは環境に良くないと言われたりすることも。。。なので、一滴一滴を大切に使わなければなりません。

そうやって抽出した精油は「強い香を持っている」、「植物の有効成分が高濃度に含有」、「空気中に放置しておくと揮発」、「植物油とは違い油脂ではない」、「原則として比重が1以下で水より軽い(クローブとシナモンは例外)」、「ほとんど水に溶けない」、「有機化合物である」という特徴があります。

また、植物が作り出す成分であるため、精油の成分は一定ではありません。含まれる有機化合物が採油場所、採取の年など様々な条件でワインの様に異なります。また、世界情勢の変化などにより採取できなくなってしまう植物もあります。そのため、含まれている有機化学物質を学ぶことにより、香だけではなく化学物質からもブレンドを考えられるという利点が出てくるのです。

それなら、有機化学で合成してしまえばいいじゃないか!と思われるかもしれませんが、植物に含まれる有機化学物質は多彩で非常に複雑です。また、検知できるかできないかの微量な物質が作用していることもあるようです。また、不思議なことに人工香料ではかぶれる方もアロマオイルをブレンドした香にはかぶれないということもあるので、微量な物質もあなどれません。(かぶれるヒトはかぶれるのでパッチテストはしてね。。)

お庭にバラが咲いた〜

植物の発する香には、たくさんの有機化学物質が含まれています。その香の正体ってのはなんなんでしょうか?

動植物は生きるために、さまざまな有機化合物の代謝物(metabolites)を創りだします。それは、一次代謝物(primary metabolite)と二次代謝物(secondary metabolite)に分けられ、一次代謝物はたんぱく質、炭水化物、アミノ酸、セルロースなどの生命維持に必要な物質のことを言います。

二次代謝物は、生物維持に不可欠ではないけれども、特別な物質です。薬などの原料にはこの二次代謝物を利用することが多いようです。アロマテラピーで使う精油やハーブティーで出てくる成分も植物の二次代謝物です。精油以外の二次代謝物にはゴムやニコチンなんかがあります。

フランス・アロマテラピー大全という本の上巻には、太陽からのエネルギーがどう作用して、植物がどんな代謝をするのかが説明されていますが、まだきっちり読んでいないっていうか、読んでいると熟睡してしまうので、いずれ・・・。(って説明できるようになるつもりか???)

ブルガリアのバラの谷では、早朝にダマスク・ローズを摘むとか。朝の方が香の代謝がいいのかな?ウチの庭でも、朝摘んだバラの方が、夕方摘むものよりも香は強いかもです。

先週ぐらいからお庭に、バラが咲きまくっています。ロサ・カニナはローズヒップを採るのに、花をそのままにしておきますが、ブレイリーNo.2、ダマスク・ローズ、スノードロップなどなど、他のバラはどんどんとってお風呂に投入です。

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